インプラントの種類

広がった適応範囲

画期的な歯の治療法のインプラント治療ですが、誰にでも行えるという治療法ではありません。インプラントを行うには、十分な骨が必要ですから骨の量が不足していてもインプラント治療が受けられませんでしたし、歯周病が酷すぎても行えませんでした。

しかし、現在では骨造成の研究が進んだことや、再生医療という医療技術により、患者自身の細胞を培養して骨や歯肉組織を人工的に作りだして、移植をしなくても骨や歯茎を増やすことが出来るようになりました。このため、骨の量が少ない人でもインプラント治療が受けられるようになるなど、インプラント治療に適応範囲も広がっています。

インプラント治療の適応範囲が広がらせることができた骨造成というのは、体質や歯槽膿漏が原因で顎の骨が不足しているとき、その部分に膜を覆うことで骨を作るスペースを確保して、骨のもとになるものを詰めて骨の再生を促す治療法です。

上顎にある空洞で副鼻腔ともいう「上顎洞」が大きい患者様さんは、インプラントを埋め込む部分の骨が薄くなるためインプラントの埋め込みに無理があり出来ませんでしたが、現在ではサイナスリフトという骨造成を行うことでインプラントを埋め込むことができるようになり、インプラント治療を可能にしました。

このような骨造成に加え「再生医療、ティッシュエンジニアリング」という新技術の応用の研究も進んでいます。この方法は、患者さん自身の細胞を培養をすることで骨や歯肉などの組織を作りだすという方法です。インプラントは失った歯の回復だけでなく、顎の腫瘍他、顎の骨を失った患者さんの機能回復にも大きく貢献しています。

インプラント治療が普及し始めた1980年代のように、インプラントと骨が結合しないため成功率が極めて低く、適応範囲が限られていたときとは著しい違いがあります。適用範囲が大幅に広がった現在では、チタンを利用したインプラント技術は世界中で何十万人もの患者さんが治療に成功しています。